唐松の床と小さなロフトがあるマンションリノベーション
京都市 『唐松の床と小さなロフトがあるマンションリノベーション』 写真&文 畑下茂樹
「おおきに=ありがとう」で始まる挨拶は、京都らしいですね。
人に対して当たり前にありがとうと言える風情は、僕の大好きなところです。
この度、大好きな京都でマンションリノベーションのご相談を頂いたのは、
真冬の1月のことでした。
木の大好きな30代のご夫婦は、
「開放的なリビングに無垢のフローリング」、そして、
「1歳になるお嬢ちゃんの気配が感じられるキッチン」がご希望です。
場所は、京都市南区のあの有名な羅生門より、西へ行った所。
最上階のバルコニーからは、世界遺産「東寺の五重の塔」を拝むことができ、
さらに京都らしさに圧巻です。
築14年、専用面積57㎡のお住まい。
マンション年齢ではまだまだ若い方ですが、閉鎖的な間取りや、年数から来る設備機器の老朽化は避けられない。それと、線路が近くにある為、決して静かな環境だとは言えない所もこのマンションの大きな悩みでした。
そこで、床には信州唐松のフローリングを使い、天井や壁は白い色のEP塗装でまとめました。
コンクリートの躯体も、部分的に露出することにより、ビンテージ感が漂った空間になっています。
スキップフロアー型の子供部屋を設け、下部空間を納戸スペースにすることにより、収納不足を解消しました。線路を走る音の問題も、インナーサッシを設置することにより、防音・断熱が確保でき、暖かい木の住まいになりました。
● 玄関から廊下、そしてリビングへと一直線に繋がる。
間仕切りの引き戸は、引込みにすることでストレスのない動線を作ることができました。
● スキップフロアー型の子供部屋。下部には高さ70cmの納戸を設け、マンションの収納不足を解消しました。マンションでは珍しく階段が付いた子供部屋。1m75cmの低い天井もまたいいんじゃないでしょうか。
● たとえオートロックのマンションでも、廊下の窓を開けっぱなしで寝るのは心配。
それならば、窓の内側に格子を設ければ、廊下からの目線は気になりません。
カギ付きにすれば、防犯上も安心できます。
● キッチンはL2550の対面型。腰までのカウンターの天板は、フローリングと共材の信州唐松。
腰壁部分にはアクセントとして、調湿・消臭効果あるエコカラットを採用しました。
キッチン背面には、多目的可動棚を設けました。棚の素材は、フローリングの端材。
● 以前の閉鎖的な間仕切りを撤去した、開放的で明るいダイニング・リビング。
掃きだし窓の内側に、もう一つ窓を設けることにより、防音・断熱性能を上げることができました。
● 洗面吊戸収納はお客さまが「IKEA」で購入された物。便所のタオル掛けも、珍しいデザインの物をご購入されました。おかげさまで、お客さまのセンスで、花を添えていただきました。
1216から1418にと、ユニットバスはゆとりのあるサイズに。
今回は、お客さま参加型のリノベーション。いっしょに壁の塗装をしたり、床のWAXを塗ったり。
他にも、お客さまが「IKEA」でご購入された洗面の吊戸棚、ダイニングの照明器具や、便所のタオル掛け・ペーパーホルダー。
まさに、お客さまといっしょに作り上げる、そんな、いつもと少し違った楽しさも味わうことができました。
皆さまのこれからの家づくりのご参考にして頂ければ何よりです。






